ようやく猛暑もひと段落した9月18日、青山AZITOにて第3回ODNJ勉強会が開催されました。
当日は、企業経営者・人事や経理のご担当者・組織コンサルタント・人材育成コンサルタント・大学教授・大学生などさまざまな背景を持った多くの方 においで頂き、熱気で盛り上がった勉強会となりました。
勉強会の流れ
西川代表理事の挨拶に続き、参加者全員が一言ずつ「今の気持ち」を述べるというチェックインからスタートいたしました。ざっくばらんな雰囲気で始まったチェックインでしたが、それぞれが自分の問題意識を真剣に述べ、今回の勉強会に向けた熱い気持ちが一気に高まりました。
そしていよいよ今回のメインである、ODネットワークジャパン会員、齊藤敦さんから組織活性化の事例発表が行われました。
企業組織の管理職として、部署のメンバー個々の価値観を確立し、ワークとプライベートを共に充実する事で、最終的に目に見える 成果を達成していったのか、そのプロセスを詳細に語っていただきました。
発表者に対して、参加者からはさまざまな立場から多面的な質問が続出し、更に西川代表理事より学術的な解説もあり、そのやりとりから新たな気づきも多く生まれてきました。
その中で「会社と組織との価値観の融合は可能か?そもそも終身雇用も過去のものとなったのに、それは必要なのか」
「個人の多様性など求めずトップの言うがままの組織のほうが、戦略実行時のスピード感や結果が出ているという事実をどう覆すか」
「日本人としてのアイデンティティは、このグローバル化の時代に通用するのか」
「変革におけるリーダーのあり方とは何か」
「そもそも発表者は、何故ここまで組織変革の情熱を維持できたのか」
といった意見のやりとりがあり、最終的には、「グローバル化が求められ、不確実性の高い現代だからこそ、個々人が自分自身のコアバリューを意識 し、その各人を多様性で結びつける組織のあり方が大事である」「人的資産の生かし方については、生産性・コスト・株価といった数字結果からも証明 されつつある」という意見も出てまいりました。
最後に西川代表理事よりハンガリーでのIODAの大会報告など海外でのODネットワーク活動の報告があり、特に今回の事例発表とも繋がる「大規模組織変革加入」についての説明がありました。続いて大島理事より今後のスケジュールが発表され、第3回勉強会は無事閉会となりました。
勉強会を終えて
今回の勉強会を通して、あらためてODというのは決して「机上のお勉強」ではなく、実践学習だということに気づかされました。
今後も勉強会やシンポジウムでは、様々な実践例をベースにしながら、「我々が本当に達成したい組織の姿とは何か」をとことん究明し、その知の共有のできる場でありたいと思います。
あらためて、お忙しい中ご参加いただいた皆様に心から感謝いたします。
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