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(レポート)第3回総会(2017/6/10)

2017年6月10日(土) 第3回ODNJ総会が、品川シーズンテラスカンファレンスで開催されました。総会には40名、懇親会には30名が出席されました。

総会では以下4つの議案が審議され、無事承認されました。

  • 第1号議案 2016年度事業報告
  • 第2号議案 2016年度決算
  • 第3号議案 2017年度事業計画
  • 第4号議案 2017年度予算

(各委員会からの報告及び計画のサマリーについては文末に記載します)

総会後には、「第2回ODNJエクセレントアワード組織賞2017」の表彰式が行われました。今回は、キヤノン株式会社CKIコンサルティング部が受賞されました。長期にわたった活動の継続性、その展開を支える内部コンサルタント体制をはじめとする社内での組織的仕組みづくりの独自性、他のOD実践への影響力などが高く評価されました。

なお、8月の年次大会では、今回受賞したキヤノン株式会社による記念講演が行われる予定です。

また、昨年実施した会員アンケート結果の報告も行われ、会員プロフィールの全体像や会員からODNJへの要望事項などが浮き彫りとなりました。この結果は、ODNJのWebサイトにも掲載されています(会員限定で参照可能)。

最後に、カタリスト・ジャパン バイスプレジデントの塚原月子氏による「インクルーシブ・リーダーシップ」と題した特別講演が行われました。塚原氏は、自らの運輸省時代の経験談や、統計データを使った客観的な視点を交えて、インクルージョンの意味や様々な課題を分かりやすく語ってくださいました。

「ダイバーシティ」という言葉は広く使われていますが、その一方で、「インクルージョン」という言葉については、必ずしも理解が深まっていません。ダイバーシティが、特徴が異なる人が集まっている状態を示すのに対して、インクルージョンは、一人ひとりが本来の自分のままでありながら、自らが組織に貢献し、成長し、目標達成できると感じられる状態だと言います。多様性を確保するに留まらず、一人ひとりが意味ある存在として認められるインクルージョンを実現することで、チームのパフォーマンスの向上や、イノベーションの促進、人材の最大活用、財務業績の向上などにつながるということでした。

またカタリストが実施した調査によると、インクルージョンを実現するチームのリーダーには特徴的な4つの資質があるとのこと。それはEmpowerment(エンパワーメント)、Accountability(責任、信頼)、Courage(勇気)、Humanity(謙虚)。それそれの頭文字を取ってEACHと呼んでいます。最後にこの4つの特徴について、4つのグループに分かれてディスカッションを行いました。各チームでの議論や最後の全体共有を通じて、参加者自身の経験とインクルージョンという考え方を結び付けることができ、大変密度の濃い時間となりました。

なお、各委員会からの報告の概要は以下の通りです。

今年もODNJではイベント、勉強会、分科会が目白押しです。皆様にもご参加頂き、ODへの理解を、そして、メンバーとの親交を深める機会にして頂けたら嬉しく思います。また、各委員会への積極的なご参加もお待ちしております。

■事務局(大島岳氏)

  • 会員数が昨年度中に111名増加(本年度もすでに27名が新加入)。
  • 会員アンケートを実施。回答率41、137名から回答を得られた。
  • イベントや分科会を活性化するツールとしてUMUを導入。今年の年次大会から本格活用する。
  • PEATIXの導入による効率化も実施。

■広報(清宮普美代氏)

  • アワードの審査事務局が立ち上がった。
  • ニュースレター第3号の企画制作が持ち越しに。年次大会の報告と絡めた企画を練り直す。
  • 組織内向け中心の広報活動から、対外的な広報も含め、活動に幅を広げる。

■講座・リサーチ委員会(内田桃人氏)

  • 基礎講座は毎回、キャンセル待ちが出る程の盛況。
  • 講座収入は会費に次ぐ貴重な財源となっている。
  • 基礎講座の講師拡充が課題。体験講座は実践講座に改称。

■リサーチ委員会(中村和彦氏)

  • 「組織開発研究」第1号の編集を実施。3本の事例研究を掲載することに。5月にオンライン・ジャーナルとして発行した。
  • 第2号を年度内に発行することを目標にしている。

■法人担当委員会(内匠新一氏)

  • 法人会員は2社増えて現在7社に。
  • 内部実践者の個人会員を増やしつつ、法人会員も強化していきたい。

■分科会委員(文川実氏)

  • 分科会申請手続きの見直しを実施、新しい分科会を立ち上げ。
  • 中部分科会で参加者200名を超えるイベントを実施。首都圏以外の地方での活動を強化していきたい。

■海外・パートナー委員会(ズート鈴木淑子氏)

  • 7月にはピーター・カルマ氏を年次大会に招へい。
  • 8月にはIODA、10月にはODNの各カンファレンスに代表者を派遣。
  • 引き続き海外のODファミリーとの関係強化を図る

■年次大会(水迫洋子氏、渡辺壽美子氏)

  • 「組織イノベーション」をテーマにした2016年の大会には350名を超える参加者が集まった。
  • 特に東京電力の事例には大きなインパクトがあり、多くの学びが得られたと多くの称賛の声が集まった。
  • 2017年度は渡辺壽美子氏が大会委員長。8/26-27の2日間、神戸で開催する。
  • テーマは「境界を超えて一歩踏み出す」。
  • PEATIXやUMUといった新しい仕組みを導入し、効率・効果性両面の向上にチャレンジする。

 

レポート作成:平井 豊康(広報委員)

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