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(レポート)スティーブン・スクートボーダー博士ワークショップ

2017年3月24日 コクヨ 東京品川オフィスにて、スティーブン・スクートボーダー博士をお招きして、「ファシリテーターとしてのブレークスルーモーメント(飛躍的進歩の瞬間)」というテーマでのワークショップを開催いたしました。 →イベントページ

個人、チーム、組織にかかわるコンサルタント、コーチ、ファシリテーター、リーダーなら誰もが求めている瞬間がある。それはスキル、組織構造、タイミングが絶妙に合わさって個人、組織がこれまでにない可能性と成長への扉を開く瞬間である。

慣れ親しんだ「これまでの経験・やり方」と新しい「成長」との間にある目に見えない「境界線」は「Edge(エッジ)」と言われる。そしてこの見えない境界線「Edge」は、これまでにない新しい選択肢を開く可能性を持ち、ファシリテーターが最高の仕事ができる場なのである。

前プロセスワークセンター長Stephenさんより

「3びきのやぎのがらがらどん」という童話を使ってわかりやすく、「Edge」下にある複雑に入り組んだ課題に対してどのように働きかけることができるかについて具体的に学びを得ることのできる、熱気を感じる2.5時間の学びの時となりました。

「Edge」下においての5つのスキルについて話して下さいました。
それらは、(1)個人、グループ、組織、において非主流に位置づけられた事柄の中にある課題を見つけだすこと、(2)非主流派の中にある課題を潰されないように配慮しつつ持ち出してみること(スティーブンさんは、ここには技が必要ですと何度もお話しをされていらっしゃいました)。そして(3)主流派意見と非主流派意見の間に対話ができるようにサポートすること(難しい状況にある組織が成長するには主流派意見と非主流派意見の間にいい対話ができることが鍵であるとも話されていらっしゃいました。反対に対話が可能でない状況下にあると噂話やディスターバーがあるなどの兆候が組織にみられることもシェアしてくださいました)(4)組織の中で主流派に位置する人(グループ、組織)の成長を助ける。(5)非主流派の人(グループ、組織など)にきちんと伝える勇気を持たせる。の5つです。

参加者のみなさんの多くがそれぞれの組織、クライアントや知っている組織の状況にあてはめながら聞いていた様子がうかがえる質疑応答の時間。2.5時間という時間があっという間に過ぎてしまいました。

イベントに参加してくださった皆様にお礼を申し上げるとともに、イベントの企画や運営をしてくださったODNJの会員のみなさま、そして会場を提供してくださったコクヨ株式会社さま、そして陰で細かくサポートをしてくださったODNJ事務局のみなさまに感謝をこの場をかりて感謝をお伝えしたいと思います。

今回は2.5時間のワークショップでしたが、今後、組織開発の海外事情に実際に触れ、聞き、学び、お互いが高め合えるような場の提供をしていけるように活動の幅を広げて行きたいと考えております。次のイベント・ワークショップでみなさんとお会いできることを楽しみにしております。

レポート by 海外・パートナーシップ委員会

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